吉原ちかさん・青山学院大学経営学部2年/写真=加藤夏子(写真映像部)ヘアメイク=CHIKAKO、MIKU(ともにPUNCH)スタイリング=KOBA(PUNCH)
吉原ちかさん・青山学院大学経営学部2年/写真=加藤夏子(写真映像部)ヘアメイク=CHIKAKO、MIKU(ともにPUNCH)スタイリング=KOBA(PUNCH)

 現役学生から公募したモデルが、受験時のエピソードや勉強法を明かす特別企画。第4回は、青山学院大学経営学部2年の吉原ちかさんが、新型コロナウイルス禍で制約を受けながらも合格を勝ち得た工夫を紹介してくれた。

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「塾に行ったほうが安心感があると思っていました。アドバイスも受けられますし。でも……」

 吉原さんは塾に通わずに受験勉強をやりとげた。何カ所もの塾を体験してみたが自分に合うところが見つからなかったからだが、コロナ禍の影響も少なからずあった。

 高校3年に上がった2020年4月。緊急事態宣言が発出された。

「そのため塾でも、動画で授業を受けることが多くなったんです。それならば、自分でもできちゃうんじゃないかと感ました。YouTubeに質の高い授業がたくさんありましたから、その中から自分に合うものを見つけて勉強するほうがいいと思ったんです」

 自力で頑張ると決めてからは、自分に足りないものを分析し、そのために何をどう勉強すればいいかを考えた。

写真=加藤夏子(写真映像部)ヘアメイク=CHIKAKO、MIKU(ともにPUNCH)スタイリング=KOBA(PUNCH)
写真=加藤夏子(写真映像部)ヘアメイク=CHIKAKO、MIKU(ともにPUNCH)スタイリング=KOBA(PUNCH)

「英語のリスニングは2倍速で聴きながら、目で文章を追いました。慣れてきたら、音読も一緒にやるようにしました。そうすることで長文を読むスピードも上がったんです。国語の現代文は、読み方から解き方までを学べる参考書を1冊、何周も繰り返したのがよかったと思います。古文は背景知識や文法を、動画を見ることで徹底的に頭にたたき込みました」

 志望学科の受験科目は、国語、英語、社会か数学。受験生の多くが社会を選択するが、吉原さんは数学を選んだ。

「昔から好きで得意だったんです。数学で受験できるのでよかったと思いました。高2の終わり頃、コロナのために高校の授業がなくなったので、自宅でずっと数学を勉強していました」

 ところが6月に登校したところ、先生たちは「数学で受かった生徒は少ない」と、社会での受験を勧めた。そのため世界史に切り替えたが、成績が伸びない。悩んだ末、9月になって数学に戻した。受験本番数カ月前での決断で、時間がない。

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