◆日ハムの選手が一番の被害者?

新庄監督
新庄監督

 某野球評論家がユーチューブで今年の日ハムが100敗するとかしないとか言い、それに対して新庄監督自身が反応した、という話があった。

「あれには一般の人からの『ひどい』という反応が多く、それはそうだと思うんです。新庄のインスタには『この御三方達の性格がなんか可哀想だなって思いました』うんぬんとあって、抑えめな表現だけど怒ってるな、と思えるもので、反応するなら笑いにしてほしかったですね。本人がマジに反応してどうする、と。そもそも自分は人を刺激することをバンバン言ってるわけで、だったら普段から相手を尊重して話そうよ、と」(同前)

 そしてベテラン記者Aは、こう指摘する。新庄監督に最も冷ややかな視線を浴びせているのは日ハムの選手ではないかと。

「もともと試合に出られる可能性の低い1軍半の選手にはチャンスですが、本来ならレギュラークラスの選手たちは一番の被害者でしょう。起用法が当日になるまでわからないなんて、それなりの選手には、たまったものじゃない。投手では伊藤大海、野手だと近藤健介あたりの物足りない成績を見ると影響が大きいように感じますよね」

 使われたり使われなかったりの不安定な出場は調整が難しいだけでなく、投球回数や出場イニングに影響する。

「力のある選手の活躍の場を奪うことになるわけで、それはオフの査定のときの減俸の材料になる可能性がある。この監督のために、という方向には機能しないでしょうね」(同前)

 主催試合の観客動員1万人割れとなった時点で、ゴールデンウィークに札幌ドームで予定されている対楽天3連戦の切符が、まだ残っていたらしい。

「コロナによる観客の入場制限がなくなり、普通に球場に行けるのは3年ぶり。しかも人気者の新庄が監督になった訳で、当然GWは売り切れかと思いましたが……一番想定外だと思っているのは日ハムのフロントでしょう」(前出古参記者)

(渡辺勘郎)

週刊朝日  2022年4月22日号