菊池:生でみなさんの顔を見られて、こんなに支えられてるんだ、って感動しましたね。

松島:ツアーでは本当に笑って泣けました。僕、昔って、あんまり心の底から笑って泣けなかったんです。なんかね、とにかく必死だった。でも(芸能活動休止から)復帰してからは心の整理がついて、仕事も人も好きで大事にしたい、って気持ちになって。そのなかでの有観客ツアーだったので、感情も高ぶって。

中島:僕はグループのことに関しては、少し俯瞰(ふかん)で見てる部分があるからか、あんまり涙出ないんですよ。でも、今年は、何げない時間、楽屋での会話とかで、みんながちゃんと笑える瞬間が多かったなと思います。

──それは昨年、コロナを機にメンバーでいろいろな話をされたことで生まれた変化ですか?

中島:うん、そうですね。なかなか話す機会もなかったので、どういう曲をやりたいか、グループとしてどこの位置に立っていたいか、そういうことをちゃんと話をすることができてよかった。

佐藤:ちょうどコロナが拡大した時期に僕らのツアーが予定されていて。そのときはグループで出した答えでツアーを中止したんですけど、それが紆余曲折を経て今年の有観客ツアーにつながった。いろいろ考えるきっかけになって、みんなで話せてよかった、グループだなあって思いましたね。

菊池:どんなかたちであれ10周年イヤーでツアーできてよかったな。不安はやっぱりありましたけど、ライブをやらせてもらって、なおかつみんなの顔も見られて。

松島:コロナ禍であっても僕らは僕らなりの歩み方があるって、自分もみんなも思ってるんだなって感じました。男性のファンの方も増えてきたので、昔から応援してくれてる人も、最近ファンになってくれた人も、一緒になって10周年以降も歩んでいこうっていうスタンスが、みんな同じだったってわかってうれしかったかな。

──その10周年以降はどう歩んでいこうと考えていますか?

佐藤:見たことないっていうのが一番言われたいですよね。SNSとかはもう当たり前だと思うから。そのなかでどういう新しいものをできるかっていうことをやっぱり求めたいなって。

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