猫の集会 (おにぎり劇場)
猫の集会 (おにぎり劇場)

 今にも話しかけてきそうな豊かな表情を持つ、人や動物たち……。「おにぎり劇場」さんが手がける、絶妙にリアルでちょっとシュールな「おにぎりアート」がSNSで話題です!

【「おにぎりアート」の写真の続きはこちら】

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メンフクロウ(いなりずし) (おにぎり劇場)
メンフクロウ(いなりずし) (おにぎり劇場)

 美術系大学出身のおにぎり劇場さんは2年ほど前、おにぎり作品のコンテスト参加を機に、楽しさに目覚めたという。以降、ツイッターなどSNSに作品の写真をアップし続けている。

ひょっとこ (おにぎり劇場)
ひょっとこ (おにぎり劇場)

 モチーフは、おにぎりを自立させるため安定感のあるころんとしたフォルムを持つものを選ぶ。見た目のインパクトや可愛さも重要だ。

柴犬 (おにぎり劇場)
柴犬 (おにぎり劇場)

 材料の条件は、「ご飯と一緒に食べておいしいもの」。ごま、とろろ昆布、大葉、カニかまぼこ、ケチャップ、中濃ソース、漬物、佃煮などをよく使う。だいたいの作品は30分~1時間ほどで完成するという。

坂本龍馬 (おにぎり劇場)
坂本龍馬 (おにぎり劇場)

 おいしさも妥協せず、多くの作品の中にはきちんと「具」が入っている。おにぎり劇場さんは「隙間ができたり水分が滲みだしたりと崩れやすくなり難易度は高まりますが、具にたどり着いた時の幸福感はおにぎりの醍醐味なので」と話す。

インドホシガメ (おにぎり劇場)
インドホシガメ (おにぎり劇場)

 愛を込めて作られたおにぎりたちは皆、優しい顔をしている。(文/本誌・大谷百合絵)

週刊朝日  2021年9月24日号

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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