菅総理と野党の悲しい丁半博打 古賀茂明 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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菅総理と野党の悲しい丁半博打 古賀茂明

連載「政官財の罪と罰」

古賀茂明氏

古賀茂明氏

国会議事堂の外観(C)朝日新聞社

国会議事堂の外観(C)朝日新聞社

 6月23日、菅義偉総理の素顔を描くドキュメンタリー映画「パンケーキを毒見する」の試写会があった。時の総理をテーマに選び、しかも、東京五輪真っ只中の7月30日に新宿ピカデリーほかで公開予定だという。

【写真】まるで賭博?最近の政治は…
 この話を始めたのは、実は、そこに居合わせた人々との会話がとても印象深かったからだ。その一部を紹介しよう。

「いったい最近の政治どうなってるのかしら。もう、日本経済はどうしようもない危機なのに」と、歯に衣着せぬ発言で時に物議を醸す女性論客。「五輪、五輪って、変よね? どうなってもいいのかしら。少しはまともな政治家はいないの?」

「でも菅さんしかいないんですよね」と私。

「そうよね。岸田、石破は無理でしょ。茂木とかじゃダメだし。私はね、西村がいいと思うんだけど、でもまだ無理よね。河野太郎も、人気は有るけどねえ。原発だって日和っちゃったし」

「そうですか。脱原発は本気だと思いますよ」と話を継ぐと、

「でも、ちょっとねえ」と不満げだ。

「じゃあ、野党はどうですかね」と問うと、

「勝てないわよね」。そして、さらに激烈な言葉が続く。「私ね、枝野さんに、『貴方辞めるべきだ』と言ったのよ。そしたら、彼が言うには、自分がやらなければ、みんな勝手なことばかり言い出して、すぐに党がバラバラになるって。そう言うの。自分が重しになって、勝手なこと言わないようにしてるんだって」

「確かに、若手は何も言えないと愚痴ってますよね」と返すと、

「だから、それってファシズムじゃない。みんな何も言えないんだもの」と顔をしかめた。

「若い人には優秀なのがいますよね。彼らにやらせれば意外とできますよね」と聞くと、

「そうなのよ。会社でも同じ。若手を私たちが盛り立ててあげれば、できるものなのよ。立憲もそうすればいいのにね」と言いながら、大事なことを思いついたという様子で、「太郎ちゃんはどう?」と小声で訊く。「太郎ちゃんって?」と聞き返すと、「山本太郎!私はいいと思ったんだけど。枝野さんのところに行って、一緒にやろうと言いなさいよと言ったら、『向こうが来るべきだ』って。難しいのよね」。


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