中井貴一 コロナ後の日本人に「民度を上げるべく奮起するべき」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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中井貴一 コロナ後の日本人に「民度を上げるべく奮起するべき」

菊地陽子週刊朝日
昨年末からドラマの収録のために体重を増やした。現在は、次の舞台に備えスリム化&筋力アップに励む

昨年末からドラマの収録のために体重を増やした。現在は、次の舞台に備えスリム化&筋力アップに励む

中井貴一

中井貴一

 昭和の財界を舞台にした山崎豊子の小説『華麗なる一族』の3度目のドラマ化にあたり、中井貴一さんが主人公の万俵大介を演じる。コロナ禍で芝居に励む中井さんが得たものとは。

前編/中井貴一の生きる醍醐味「正しいばかりの世界は息苦しくてつまらない」】より続く

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 今回のコロナでいかに学べるかに、人間の進化がかかっていると中井さんは考えている。

「日本ではこれまでずっと『働き方改革』なんてスローガンを掲げてきましたが、なかなか労働環境は改善されなかった。それが今回、世界中に新型コロナウイルスが蔓延したことで、テレワークや時差通勤などが進みました。コロナ禍での生活は、つらいことや厳しいことも多いけれど、そんな中、新しい発見もあった。これから先は、今回の件を教訓にいろんな学びを得て、日本人一人ひとりがもっと自分たちの民度を上げるべく奮起するべきだと思います。他国と比べることなく、自分たちが進化し、日本が世界でどう優れているか。それを見せていくことが大切な気がしています」

 実際、コロナ禍の中で「華麗なる一族」を撮影したとき、中井さんは撮影チームや俳優の進化をしみじみと感じた。

「自然発生的に、撮影現場の働き方改革が進んでいました(笑)。もちろん、山崎さんの原作の強さがあって、脚本チームがそれを素晴らしい脚本に仕上げてくれたことが大きいですが、とにかく、撮影現場ではキャスト・スタッフ全員がかつて感じたことがないほど、ものすごい集中力で臨んでいました。ダラダラした雰囲気は一切なく、それぞれが、本番まで準備を完璧に進めてきたので、日々の撮影も予定終了時間より早く終わることが多かったです。もちろん速ければいいわけではないし、効率以上に質を優先させるべきなのは当然なのですが、今回の現場に関しては、スタッフも出演者も『プロフェッショナルだな~』と感心する場面の連続でした」

 4月にはPARCO劇場でG2さん作・演出の舞台「月とシネマ」が、7月には、18年に上演された三谷幸喜さん作・演出のミュージカル「日本の歴史」の再演と、立て続けに二つの舞台が控えている。昨年7月にPARCO劇場で上演されていた、三谷さんが作・演出を手がけた舞台「大地」を観て、舞台人としては何が一番大切か見えてきたという。


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