──恋はしていますか。
冷めて聞こえるかもしれないけれど、恋愛にあまり興味がないんです。もともと僕はラブソングを書くのも嫌いなほう。書いていただく曲はラブソングが多いけれど、今、自分で書くときはさっき言ったみたいに、ゼロから1にする作業なのです。1から2、3、4じゃなくて。そのときに自分の思っていることとなると恋愛ではない。恋を書いたとしても、人に書いてと言われて書いたもので、自分の恋を書いたのではない。もう少し恋愛しやすい時代だったらと思いますが、僕がすんでいる世界は恋愛しやすいわけではないですし。まあ、そのときになれば、ぐらいにしか、考えていないですね(笑)。
──ジャニーズ事務所のなかで新しい人生を選択する人も多いです。
無責任かもしれないけれど「そうか」ぐらいにしか受け止めていないです。その人の人生を第三者がどうこう言う次元の話ではないですし、僕が影響されることはない。
自分には自分にしかない人生がある。出会った人たちとこれから出会う人たちとの一回限りの人生をいかに優しく、強く生きていくかだけです。
──体調はいかがですか。
耳のほうの状態は変わらずです。季節などの環境に応じてバランスをとってやっていくしかない。ストレスにはあまり敏感になっていないですね。ストレスを恐れて、自分じゃなくなっていくことのほうがよくないから。
今は、自分を大切にしながら、相手もいかに大切にできるか。ストレスがあっても自分をちゃんと保ちながら過ごしたいですね。
やっぱり自分の大好きな音楽で生きる世界を過ごせていることは大きいです。
(構成/朝日新聞文化くらし報道部記者・林るみ)
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※週刊朝日 2021年1月1‐8日合併号より抜粋