シリーズラストを飾る来年1月8日公開予定の映画「銀魂 THE FINAL」で、「銀魂」の作者、空知英秋さんが描き下ろした「鬼滅の刃」の<炭治郎&柱イラストカード>が公開第1週目の入場者プレゼントとして配られることが発表された。ある出版関係者は、

「『銀魂』は、さまざまな人気作などのパロディやオマージュを盛り込み、“いじる”部分も面白さのひとつです。ファンの間でも、『さすが』という声が多く、好意的に受け止められているようですね」

と語る。

「ジャンプ作品は、すべての連載作品が『こち亀』の要素を入れるコラボを行うなど、伝統的に作品を超えた交流のある雑誌でもあります。ある意味これ以上ない、すがすがしい便乗ですよね(笑)」(同)

 アニメや漫画にくわしい、パンクロックアイドル・爆裂女子のメンバー凛茶魔さんも、この、ある意味“夢の共演”というサプライズに喜ぶ。

「『銀魂』のぶっ飛んだ発想とブレない姿勢がすごく好きです。ギリギリな発言やネタも多い一方で、戦いのシーンになるとカッコよくなるという、面白さ×カッコよさという部分は、『鬼滅の刃』とも共通する部分があると思います。『ジャンプ』の巻末に掲載される作家さんのコメント欄で、『鬼滅の刃』作者の吾峠呼世晴先生が、ジャンプに漫画を投稿したきっかけは『銀魂』でしたと書いていたことがありました。今回の入場者特典の発表は、好きな作品どうしの絡み合いであり、吾峠先生のそんな思いもあったからこそで、本当に嬉しく、激アツでした!」

 19日にオンラインで開催されたジャンプのイベント内で、そのイラスト全10種類のうち、竈門炭治郎煉獄杏寿郎、胡蝶しのぶの3種類のイラストカードが公開された。それぞれ「いつも応援ありがとう」という空知さんのメッセージとサインが記され、「鬼魂の刃(きんたまのやいば)」とタイトルロゴ風に記す“遊び”も。

 空知さんのタッチで描かれた主要キャラのイラスト自体にはおふざけ要素はなく、“ガチ”っぽい仕上りになっている。

「『銀魂」はギャグ要素も強いので、イラストもそういった要素を出してくるのかと思いきや、公開されたものはめちゃくちゃカッコいいイラストだったので、いい意味で裏切られたなぁと思いました!」(前出・凛茶魔さん)

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菅首相のような「にわか」乗っかりは炎上注意