川上麻衣子(かわかみ・まいこ)さん女優。東京都台東区にある谷中サロン「まいの問」で月2~3回、飼い主のいない猫の譲渡会を開催している。YouTubeチャンネルは「川上麻衣子ねこと今日neko - to - kyo」 (撮影:加藤夏子)
川上麻衣子(かわかみ・まいこ)さん
女優。東京都台東区にある谷中サロン「まいの問」で月2~3回、飼い主のいない猫の譲渡会を開催している。YouTubeチャンネルは「川上麻衣子ねこと今日neko - to - kyo」
(撮影:加藤夏子)
川上さん宅で猫をかわいがる志村けんさん(川上さん提供)
川上さん宅で猫をかわいがる志村けんさん(川上さん提供)

「週刊朝日」12月18日号は、年末恒例の「一冊丸ごと号」。猫が大好きな有名人にインタビューする企画「猫がいるから、大丈夫にゃ」の中で、飼い主のいない猫の譲渡会を開催するなどの活動にも取り組む、女優の川上麻衣子さんにお話を伺いました。

【写真】川上麻衣子さん宅で猫をかわいがる志村けんさん

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 18歳のとき初めてヒマラヤンの猫と暮らしたら、いつの間にか夢中になって、それから36年間、猫と暮らしています。昨年は19歳の老猫を看取りました。

 現在は自宅で、ココロ(4歳、メス)とタック(3歳、オス)の2匹と暮らしています。ココロという名前は鼻がハート形だから。タックは私の生まれたスウェーデンの言葉で「ありがとう」の意味です。

 2匹とも雑種で、母猫は違います。あるとき、「3年B組金八先生」(TBS系)で共演した元女優の私の友人が、虐待されていた野生の猫を病院へ運んだら、おなかに赤ちゃんがいた。そのときに帝王切開で生まれてきたのがココロです。

 タックのほうはその後、同じ友人から「野生の母猫とはぐれて一匹でさまよい、痩せ細ってまぶたが開かないような 状態の子猫を保護した」と聞き、すぐに引き取ることを決めました。

 血統付きの猫だとプライドが高い性格のこともありますが、日本の雑種の猫は飼い主にしょっちゅうついてきて、ピョンと膝の上に乗っかってくるし、そういう甘え方は独特っていう感じがします。可愛いですよ。

 ココロとタックはどちらも生後3カ月から飼っているんですが、2匹は相性が悪いですね。どっちかが噛みついたり、首根っこを捕まえたり、喧嘩ばかり。でも、猫ってちゃんと自分たちの距離感を持って生活していますね。

 私と2匹との関係は良好です。ココロは私を一番好きなので、私がタックに行くのは気に入らないんですよ。メスの方が嫉妬深いんです。タックの方は嫉妬とかあんまり感じてなくて、甘えん坊で育てやすいです。そんな三角関係。

 いまは仲が悪い2匹ですが、じっくり待てば、また関係は微妙に変わってくると思います。

 猫好きといえば、志村けんさんもそうでした。 私は志村さんとテレビのバラエティ番組で約7 年間共演しました。当時、志村さんの家では犬や猫をたくさん飼っていて、動物園みたいな感じでした。

 志村さんは私が住んでいた都内のマンションに別宅を借りましてね。 私の家に夜しょっちゅう、お酒を飲みにやってきては、うちの猫と遊んでいたんです。当時は、私が最初と2番目に飼ったヒマラヤンの「ミリオン」と「ローサ」がいたころです。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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猫の「毛づくろい」もしてくれた志村さん