空き家が増える住宅街 (※写真はイメージです GettyImages)
空き家が増える住宅街 (※写真はイメージです GettyImages)
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「空き家に見せない3つの秘策」 (週刊朝日2020年10月23日号より)
「空き家に見せない3つの秘策」 (週刊朝日2020年10月23日号より)
「空き家を守る3つの基本」 (週刊朝日2020年10月23日号より)
「空き家を守る3つの基本」 (週刊朝日2020年10月23日号より)

 全国で849万戸あり、この20年で1.5倍に増えた空き家。湿気に害虫に雑草にゴミ、空き巣や放火などのリスクは多い。思い出の詰まった家を守るためには、最低でも月に1度は訪れる必要があるという。

【空き家に見せない3つの秘策はこちら】

 何かと大変な空き家の管理。しかし、外部委託という選択肢もある。いまや空き家はホットな社会問題の一つ。いろいろな企業や団体が「空き家」対策商品を作っている。離れた空き家へ足を運ぶ交通費などのコストより依頼するサービスのほうが安ければ、利用したほうが肉体的にも精神的にも楽だ。

 警備会社のセコムでは月額4300円(税・初期費用別)で、空き巣や火災を感知したら駆け付けるセキュリティーサービスを提供。追加費用を払えばポストに投函された郵便物の回収や施錠の確認、外回りの点検なども行ってくれる。長期の留守宅には定期的に室内に入り換気や通水などを行うサービスもある。

 警備会社ALSOKの「るすたくサービス」は、月額4400円(税込み)で月1回、郵便物の回収や家の外観を見回ってゴミの投棄や窓の破損などがないか確認してくれる。

「NPO法人空家・空地管理センター」にも管理を代行するサービスがある。通気・換気、雨漏り点検、通水、庭木確認などを行うもので、巡回の回数によって金額が異なるが、いずれも税込みで月1回4千円、2回7500円、4回1万5千円(掃除付き)。依頼をするとセンターが管理者であるという看板を設置する。実はこれが周囲に好印象のようだ。

 空き家対策に積極的に取り組む東京都目黒区都市整備課の長谷川俊宏・空家対策調整係長も言う。

「看板を設置することで所有者や管理者に連絡が取れる状況だと示す効果があり、近隣の方にも安心材料になります」

 目黒区では昨年「空家等対策計画」を策定し、空き家を増やさないために適切な管理や利活用の提案をしている。事業者に管理を委託して適切に空き家を管理している人に対しては管理費用の2分の1、上限1カ月2千円の助成を3年を限度に行う。

 都内で最多の5万件の空き家を抱える世田谷区は管理不全の空き家の所有者に対し、改修して使用するか、使用しないのであればきちんと市場に流すようにと促しているという。同区の建築安全課長はこう話す。

「空き家はある程度なければ市場が回りませんから、それ自体が悪いわけではない。空き家が管理されず、周囲に迷惑をかけることが問題なのです」

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