しかもB氏が経営していたC製鋼は破産前、福岡県と北九州市から風力発電事業などで計8億円もの補助金を受け取っていたことも、福岡県議会で問題視された。

 元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士が話す。

「破産が認められると、負債が免除されます。大半の場合、債権者は売掛金回収ができなくなる。そういう状況で多額の政治献金は問題がある」

 麻生氏の事務所に、B氏関連の政治献金について質問すると、「ご指摘の政党支部、および政治資金管理団体に関する政治資金につきましては、法令に則り処理し、または報告致しております」との回答だった。
(今西憲之)

※週刊朝日2020年10月16日号

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大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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