■ 悩みは肩こりと頭痛 締めつけメガネは孫悟空?

 東京都目黒区の会社員Sさん(31)は、62キロだった体重がこの2年間で79キロまで増えていた。身長175センチ。かつては「長渕剛」によく間違えられたが、このところはタレントの「大木凡人」に似ていると言われることが増えた。

 最近、肩こりと頭痛に悩まされ、メガネのせいにちがいないと考えた彼は、近所のメガネ店を訪れた。

「フレームが曲がって焦点がずれたんだと思うんですが、頭が痛くなるんです」

 店員は店の奥の調整室にメガネを手に入っていったが、首をかしげながら出てきた。

「どこも曲がっていませんよ」

「そんなはずはない。絶対どこか曲がっているはずです!」

Sさんが言い張るので、店員はしぶしぶ調整室に引き返した。しばらくたってから、店員はニコニコ顔で戻ってきた。

「これでどうですか?」

「ああ、バッチリですよ。ほら、やっぱりどこか歪んでたんじゃないですか」

 店員はSさんの顔を眺め、笑いをかみ殺しながら言った。
「どこも歪んでいません。歪んでなかったのが頭痛の原因です。メガネのつるの幅をおもいきり広げておきましたよ」

 太って顔面が広がり、メガネのフレームが孫悟空の金輪のごとく頭をしめつけていたのだった。

■ おりこうナースは新宿夜勤 とっさのプレイで救命成功

 東京都新宿区の2DKのマンションに住むT子さん(22)は、瀬戸朝香に似た美人で、髪が長い。よくベランダに仕事着の白い制服を干している。看護師の制服である。

 ただし、T子さんは看護師ではない。新宿のあるイメージクラブに勤める風俗嬢である。制服はお店のコスプレ用の衣装である。

 ある夜、T子さんが深夜にテレビを見ていると、玄関のチャイムが何度も鳴り、次いで扉を激しくたたく音がした。用心しつつ開けると、パジャマ姿の40代後半の女性が立っている。

「近所の者ですが、あの、夫が急に具合が悪くなったんです。診てくれませんか」

「えっ、私がですか」

「お願いします!」

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