「前原さんは京都が地元だから、吉村さんや維新にすり寄って票が欲しいという魂胆がみえみえ。国民民主の大半は立憲との合流に賛同している。幹部が前原さんに維新との勉強会で立憲を刺激しないでほしいとクギを刺したそうです。前原さんは合併新党には合流しないだろう。だが、追随する議員は少数です」
前原氏と維新との勉強会は2回目で、月一のペースで続いていく予定という。前出の角谷氏が解説する。
「立憲と国民の合流が浮上したのは、維新がジワジワと首都圏で勢力を伸ばしているのにも影響を受けている。野党再編の台風の目が維新であるということは間違いない」
立憲と国民の合流については、馬場幹事長はこう批判する。
「立憲、国民がやっているのはただの選挙対策でしょう。立憲と国民が一緒になって『民主党』になっても支持率は上がりませんよ」
立憲、国民の合併新党は固まりつつあるようだが、「まだわからない。決裂する可能性もある」(角谷氏)
一寸先は闇の政界で最後に勝つのは誰か。(本誌・西岡千史、上田耕司/今西憲之)
※週刊朝日 2020年8月7日号より抜粋