東京ガーデンシアターは完成したばかりで、これがこけら落とし公演となった。

「最初の公演がアーティスト支援活動であることは、私たちにとっても嬉しいお話だと思います」(住友不動産商業マネジメント・藤勝之営業本部長)

 同劇場の収容観客数は約8000人。これは日本武道館でのライブとほぼ同じ数である。武道館やドーム球場と違い専用の会場なので、ステージは前面に固定され、観客席は全席ステージに向けて設置されている。最上階(5階)の最も後ろの席でもステージから54mしか離れておらず、アーティストの動きもよく見える。音が良いのはいうまでもない。

 実際、最初にパフォーマンスを披露したKREVAは、リハーサル中に「やりやすい」と思わず叫んだほどだった。

 しかも「据え付けのスピーカーだけで十分なので、他の会場のように音響設備を持ち込む必要がなく、その分、主催者やアーティスト側の経費が節約できます。設営のための時間を要する必要もありません。コロナ禍のため入場者数はおおむね半数程度になっています。2000席の会場で1000人だけを入場して実施すると、赤字になってしまいます。でもここなら4000人入れますから、決して赤字にはならないと思います」(藤氏)

 ハード面でも、音楽を止めないための施設ができたことになる。

 今回のライブのネット配信など詳細はJ-WAVEのHPで。

(本誌・菊地武顕)

※週刊朝日オンライン限定記事