東工大の未来シナリオが的中? 学長が語るポストコロナの理工系学生に必要な変化 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東工大の未来シナリオが的中? 学長が語るポストコロナの理工系学生に必要な変化

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松岡瑛理週刊朝日#教育
東京工業大・益一哉学長 (大学提供)

東京工業大・益一哉学長 (大学提供)

 最初は慣れない部分もありましたが、予期せぬ効果もありました。例えば、チャット機能を使うことで質問が多く上がり学生とよりインタラクティブ(双方向)に授業ができるようになったことや、校舎やキャンパス間の移動がなくなったことで、専門外の授業を履修する学生が増えたことです。リベラルアーツ(教養)教育を重視する本学の立場からいっても、こうした変化は喜ばしいです。

 一方、デメリットもあります。実際の講義とは違い、オンライン講義は(受講する学生を)誰かが見ているわけではありません。サボろうと思えば学生はいくらでもサボれてしまう。大学独自の奨学金や授業料納付期限の延長など、各種制度の整備もスピードを持って打ち出しました。けれど、どんなに環境が整ったところで、学ぶ意思がなければ、ドロップアウトしてしまう学生が増えるのは避けられない。学生の側にも主体的に学ぶ姿勢が求められていると思っています。

 今、ポストコロナ時代の社会をめぐる議論が盛んに交わされています。未来を変えるには科学技術の力が欠かせません。日本を代表する理工系総合大学として、技術進歩を担う中核人材の育成に今後も尽力したいと思っています。(本誌・松岡瑛理)

週刊朝日  2020年7月24日号


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