圧力? さらっと書くねぇ。これもきちんと問いただすべきだ。思い返せば、2017年2月に日米首脳会談、メディアの安倍・トランプ蜜月報道。6月くらいから北朝鮮のミサイル脅威報道。9月に、そのことに絡めて「国難突破解散」お祭り報道。そして、選挙からつづけて、安倍首相やその応援団がテレビなどに出まくって、イージス・アショアをこの国に絶対に必要なものであるといいまくり、12月にイージス・アショアの導入を閣議決定。

 この国のメディアって、この国の政治家が米国に脅され、あたしたちの金をすんなり渡すことにしたことの、言い訳をするための媒体なのか?

 今からでも遅くない。あたしたちの側に立て。

週刊朝日  2020年7月10日号

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室井佑月

室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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