大坪千夏さんは1966年生まれ。フジテレビ退社後、夫と海外に暮らし、2015年からはマレーシア在住 (ホリプロ提供)
大坪千夏さんは1966年生まれ。フジテレビ退社後、夫と海外に暮らし、2015年からはマレーシア在住 (ホリプロ提供)
酒を長く楽しむための10箇条 (週刊朝日2020年7月3日号より)
酒を長く楽しむための10箇条 (週刊朝日2020年7月3日号より)

 コロナ禍で酒量が増えている人も多いことだろう。だが、飲み過ぎは肝臓病やメタボ、依存症など万病のもとだ。そうわかっていても、やめたくない人はどうすればいいのか。お酒と上手く付き合っている人に学ぼう。

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 プロのお酒飲みにも聞いた。元バレーボール選手で、日本に10人しかいない「マスター・オブ・ウイスキー」の資格を武器に現在サントリーのマーケティング部門で活躍する佐々木太一さんだ。セミナーなどでウイスキーをテイスティングするなど、仕事で飲酒の機会も多い。

「プライベートで飲むことも多いので、睡眠と運動と食事には気をつけていますね。あと度数が強いお酒はのどや胃を刺激するので、チェイサーは必ず用意します。ただ、ウイスキーについては、ストレートだけじゃなくその人に合った度数で楽しめるというのはある。例えばハイボールならアルコール度数3%でも飲めます」

 何より大事にしているのは、楽しく飲むこと。飲みすぎないために、酔う前に「今日は何時までな」と時間を決めることもおすすめしている。

「プライベートでのお酒は楽しく生きていくための武器のひとつ。現役の選手時代、一杯のウイスキーを飲みながら明日の試合について頭を巡らせることがよくありました。リラックスするためには大事なものです」

「やめたくない派」を代表して、酒豪として知られる、元フジテレビアナウンサーの大坪千夏さんにも聞いた。大坪さんは、夫の仕事の関係でスイス、ブラジル、イギリスで暮らし、現在はマレーシア在住だ。宗教上、飲酒を禁じられているイスラム教徒が多い多民族国家。ロックダウン中は人手が足りないとのことで、お酒売り場をテープで立ち入り禁止にしたスーパーがあったり、ビール工場が閉まったり。

「この国ではお酒が必需品じゃない人が多いことが身に染みてわかりました。かたや私にとっては正真正銘の必需品。ロックダウン中はリモート飲みなどもしましたが、そのときは楽しくてもやっぱり何か違う。自分はお酒も好きだけど、誰かと同じ時間を共有して、飲んで食べてが好きなんだなと。こうなってみて、初めて実感しましたね」

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