2018年のドラマ「中学聖日記」では、有村架純が演じる教師と恋に落ちる生徒役を演じ、大きな話題を集めた。その後も様々な作品やCMなどに出演し、活躍の幅を広げる。7月にNHK BSプレミアムで放送予定のドラマでは初の時代劇に主演する。

「撮影が進むと、カツラをつけるなど支度をするうちに思考回路が自然とタイムスリップしていくような感覚になっていきました。(主人公は)誰よりも妖怪と人を愛することができ、普通あるだろうっていう人間の煩悩の部分が全くない、心のきれいな青年です。僕は煩悩だらけですけど(笑)」

 どんな現場でも、得るものは必ずある、この先も、様々な役柄、出会うスタッフや共演者から得るものすべてを肥やしにしていきたいと真っすぐな眼差しで訴える。岡田健史の持つ一番の武器は?と聞いてみた。やはり、迷いなく答えた。

「情熱を持っている人間だということを、自覚していることです」

(本誌・太田サトル)

週刊朝日  2020年6月12日号