コロナ禍に負けず、歌い続ける ママアーティストが語る“地底アイドル”時代 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナ禍に負けず、歌い続ける ママアーティストが語る“地底アイドル”時代

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太田サトル週刊朝日
かなまるさんの3月の無観客ワンマンライブの音源が、5月23日よりダウンロード販売とサブスクでの提供が開始された(撮影kaochi)

かなまるさんの3月の無観客ワンマンライブの音源が、5月23日よりダウンロード販売とサブスクでの提供が開始された(撮影kaochi)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、予定されていたライブやイベントが軒並み中止・延期になるなど、エンタメ界にも影が差したままだ。

 “ママアーティスト”として活動するかなまるさんも、そんな逆風にさらされている。ファーストアルバムをリリースし、3月8日に待望のワンマンライブを開催する予定だった。

「最初はまだ、除菌の徹底やマスク着用など感染予防に十分配慮したうえで開催という選択も考えました。だけど、もしそのライブでどなたかが感染してしまったら、『あの時、強行してしまったからだ』という後悔が、この先ずっと付きまとってしまうと思ったんです」

 ライブは無観客配信で開催された。

「さみしいでーす! とってもさみしいよーー!!」

 数曲を歌い終えたかなまるさんが叫んだ声が、関係者以外無人の数百人キャパのライブハウスのフロアに響く。

 現在25歳のかなまるさんは、19歳の頃から約2年間、あるアイドルグループの一員として活動した。幼いころから人前で歌うのが好きで、シンガー・ソングライターのYUIにも影響を受けた。同じように歌いたいという夢をかなえるために、「今だったらまず地下アイドルになるほうが近道」という知人のアドバイスに従い、アイドルグループに所属したものの、順風満帆とはいかなかった。

「地下というか“地底アイドル”だったかもしれませんが(笑)。5人組だったはずが、デビューライブ当日に1人減っていたり、衣装や振り付けがダサいと言われたり。メンバーの数よりお客さんが少ない時もありました(笑)」

 無観客ライブの中盤、拍手も歓声もない無観客のフロアを眺め、「初心に帰ったみたい」と、笑った。

 地下アイドルとしての活動中、自身の恋愛が「契約違反」となり所属事務所を解雇された。そのまま芸能活動もやめようか迷っていたところで一人娘の、愛称“ゆめまる”ちゃんの妊娠が分かったが、相手とは別れてしまった。

「周りには同じような境遇の人はいませんでしたし、これからどうしよう、普通に働くママとして生きていくべきなのか、毎日悩んでいました」


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