氷川きよし「苦悩があっても、運命は自分で切り開ける」 その原点とは? (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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氷川きよし「苦悩があっても、運命は自分で切り開ける」 その原点とは?

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神舘和典週刊朝日
氷川きよし/ひかわ・きよし/歌手。福岡県出身。2000年に「箱根八里の半次郎」でデビューし、第42回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。06年に「一剣」で第48回日本レコード大賞を受賞。「きよしのズンドコ節」「白雲の城」などヒット曲多数。最新曲は「母」。6月にアルバム「Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-」をリリース。8月28日~9月27日、東京・明治座で座長公演。[COVER STAFF 撮影/渡辺達生、ヘアメイク/遠山雄也、スタイリング/伊藤典子(hoop)、アートディレクション/福島源之助+FROG KING STUDIO]

氷川きよし/ひかわ・きよし/歌手。福岡県出身。2000年に「箱根八里の半次郎」でデビューし、第42回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。06年に「一剣」で第48回日本レコード大賞を受賞。「きよしのズンドコ節」「白雲の城」などヒット曲多数。最新曲は「母」。6月にアルバム「Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-」をリリース。8月28日~9月27日、東京・明治座で座長公演。[COVER STAFF 撮影/渡辺達生、ヘアメイク/遠山雄也、スタイリング/伊藤典子(hoop)、アートディレクション/福島源之助+FROG KING STUDIO]

 そんな自分とそっくりな母親への愛が「母」の歌唱には込められている。

「どんなときでも母は僕の味方。自分の考えを強いることなく、いつも僕の気持ちを尊重してくれました」

 20周年を迎えた2019年から2020年、氷川は大胆にバージョンアップしている。アニメ『ドラゴンボール超(スーパー)』の主題歌「限界突破×サバイバー」では、演歌を歌う姿とはまったくテイストの異なる衣装とメイクでのパフォーマンスで、多くのファンを熱狂させた。

「アイシャドーを塗って、マニキュアも塗って、思い切りやりなさい」

 母親に背中を押された。

「ためらいなく変えることができました。母はすごく喜んでくれました」

 ライヴでは、ビジュアル系ロックバンドのようなきらびやかな衣装の氷川が激しく髪をなびかせて「限界突破×サバイバー」をシャウトした。

 2019年にはさらに、ニュー氷川きよしを披露している。「ボヘミアン・ラプソディ」の歌唱だ。氷川は1970年代から活躍するロックバンド、クイーンのヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』に心を震わせた。そしてこの曲を日本語詞で歌ったのだ。

「ボヘミアン・ラプソディ」はオペラのようなコーラスで始まる曲。ソロで歌うパートは母親への、人を殺(あや)めた罪の告白から始まる。ポップス路線、母に語りかける歌詞、21年目からスタートする氷川のキャリアの第二章の幕開けに感じられた。

「『ボヘミアン・ラプソディ』を歌い『母』をリリースしたことは、意図したわけではありません。でも、結果的にいい流れになったとは感じています」

 6月、氷川は新アルバム『Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-』をリリースする。

「今回のアルバムには、ロックやポップスのナンバーを14曲収録しています。僕はデビュー前、ロックやポップスもよく聴いていたんですよ。リズムのはっきりしたサウンドを楽しんでいました。そういう音楽もこれからは歌っていきます」

 ポップス路線にも進むことになった理由には、今のメディアの状況も関係している。

「もっと活動を広げたいんです。演歌の枠を超えて、いろいろな歌番組に出演し、自分の可能性に挑戦したい。ならば、自分がもともと聴いていたロックやポップスも歌おう、と」


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