中村勘三郎さん “ホステス”黒木瞳を口説いた伝説は「本当の話」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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中村勘三郎さん “ホステス”黒木瞳を口説いた伝説は「本当の話」

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中村勘三郎さん (撮影/横関一浩)

中村勘三郎さん (撮影/横関一浩)

林真理子さん (撮影/写真部・片山菜緒子)

林真理子さん (撮影/写真部・片山菜緒子)

 作家・林真理子さんの連載「マリコのゲストコレクション」は今年、連載開始25周年を迎えます。ご登場いただいたゲストの貴重なお話が満載。その中から、珠玉の「元気が出る言葉」を厳選しました。2005年6月10日号から歌舞伎俳優・中村勘三郎さんです。

【写真】クラブでバイトしてたところ勘三郎さんに口説かれたという黒木瞳さん

*  *  *
 人気、実力ともに兼ね備えた平成の名優、中村勘三郎さん。古典はもとより、コクーン歌舞伎や、現代演劇人とのコラボなど、歌舞伎に新たな境地を開拓した立役者でもありました。対談は、十八代目・中村勘三郎の襲名披露興行中に行われたもの。「観客第一」がモットーなだけあり、涙に笑い、真剣な表情にべらんめぇ口調と、変幻自在の話芸にマリコさんも釘付けで──。


中村:襲名披露公演ってすごいもんですよ。生まれて初めて自分のためだけにみんなが出てくれるわけですから。3月3日の口上なんか、恥ずかしいぐらい泣いちゃった。

林:初日ですね。

中村:そうです。ズラリと座って幕が開くのを待ってたんですけど、だんだん、えもいわれぬ恐怖に襲われてきて。でも、幕が開いたら、痛いくらいの拍手だったの。これでまずジーンときて、そしたら、いつもはクールにポソポソしゃべる芝翫の父が、「十八代目! 中村勘三郎を襲名……!」って大きな声を出したから、それでまたグッときちゃって。

(中略)

林:口上の中で、富十郎さんでしたか、「野球は長嶋、歌舞伎は勘三郎と言われるように頑張ってほしい」とおっしゃったけど、勘三郎さんを見ていると、次は何をやってくれるんだろうってワクワクします。

中村:ま、一生懸命いろんなことをね。勘三郎になって、「もうコクーン歌舞伎には出ないんですか」とかよく聞かれるんだけど、あのニューヨークのブルックリン橋で撮ったポスターを見てもらえれば、一目瞭然なんですよ。勘三郎になっても、まだまだこんなばかなことをやるんだということがわかる。

林:橋をバックに、裃をつけて座っている写真ですね。


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