オバマ前大統領も「エール」日本初の幹細胞を使ったコロナ新薬計画が始動 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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オバマ前大統領も「エール」日本初の幹細胞を使ったコロナ新薬計画が始動

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永井貴子週刊朝日#ヘルス
会見で幹細胞を使った新薬について説明する藤森氏(提供:国際新型コロナウイルス細胞治療研究会)

会見で幹細胞を使った新薬について説明する藤森氏(提供:国際新型コロナウイルス細胞治療研究会)

幹細胞のイメージ(藤森氏提供)

幹細胞のイメージ(藤森氏提供)

 再生医療などで注目されるあの幹細胞から、新型コロナウイルスを抑える新薬が出来るかもしれない。

【写真】幹細胞のイメージはこちら
 
 4月28日、医師や製薬会社らでつくる「国際新型コロナ細胞治療研究会」が、幹細胞を使った新型コロナウイルスの感染症に対する新薬開発を開発するとして、記者会見を行った。
  
 新薬への期待も大きいが、目を引いたのは、同会の共同発起人の顔ぶれだ。鳩山友紀夫(由紀夫から改名)元首相とともにアメリカ合衆国前大統領のバラク・オバマ氏も名前を連ねていたからだ。

 ふたりは、同時期に日米のリーダーを務めた仲。ガン免疫の細胞ワクチン療法の技術を持ち、今回の新薬開発に携わるテラ株式会社(東京都新宿区)がオバマ氏に持ちかけたところ「ハトヤマがやるならば」と快諾したという。
 
 幹細胞は人間の体の各部位に変化する前の細胞で、分裂して自分と同じ細胞を複製したり、様々な細胞に分化したりする能力を持つ。その幹細胞がなぜ、コロナウイルスの新薬になるのか。
  
 新薬の開発プロジェクトに携わるセネジェニックスジャパン(東京都中央区)の藤森徹也代表がこう説明する。藤森氏は、医師であり技官として厚労省にいた経歴もある。

「新型コロナで感染者が重症化するのは、免疫系が過剰反応を起こすサイトカインストームと呼ばれる現象が原因とみられています。本来ならばウイルスを攻撃する免疫細胞が過剰反応を起こして、正常な細胞まで攻撃し、制御不可能な暴走状態におちいってしまうのです」
 
 サイトカインストームは、2005年に流行した鳥インフルエンザが高致死率となった要因の一つとされ、第1次世界大戦末期のスペイン風邪において多くの死者を出した原因とも言われている。

 新薬は、臍帯から採取される幹細胞を患者に投与することで免疫機能を正常に整え、体内のサイトカインストームを抑える作用があるのだという。そうすることで、ウイルスの数が減っても肺炎が進行する重症例も改善できる可能性が出てくる。幹細胞を使った免疫治療は、関節リウマチやアトピー治療などでも実績があるという。


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