「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」で胸の内を明かした清原和博氏 (撮影/山内リカ)
「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」で胸の内を明かした清原和博氏 (撮影/山内リカ)

「まだ回復は遅れていますけど前進していると思う」

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 元プロ野球選手の清原和博氏(52)が現状を語った。3月1日、「依存症の理解を深めるための普及啓発イベント」(厚生労働省主催)に現れたときのことだ。

 2016年2月に覚醒剤取締法違反容疑で現行犯逮捕され、懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決が下りた。現在は自助グループで、更生に向けたプログラムを受けているという。

 自助グループとは、同じ問題を抱える当事者や家族が交流し、問題の克服を目指す集団のこと。依存症問題に詳しい国立精神・神経医療研究センター薬物依存症センター長の松本俊彦医師は、依存症回復にはなくてはならない組織と述べる。

「依存症は病気です。薬物依存は刑罰では効果がないことは、科学的にも証明されています。再発率が高いということ自体、刑罰には意味がない」(松本医師)

 清原氏は、この自助グループの存在を主治医から聞いていた。だが自分の気持ちや体験を包み隠さず話すことに抵抗があり、最初は足が向かなかった。参加者が手をつないで祈るプログラムもあり、戸惑った。

「1回、2回とプログラムを受けているうちに、同じ悩みを抱えているんだな、とわかちあえた」

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