JRAは当面の間、無観客で競走を実施すると決めた (c)朝日新聞社
JRAは当面の間、無観客で競走を実施すると決めた (c)朝日新聞社

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響は、今夏に東京五輪を控えたスポーツ界にも及んでいる。

 政府の専門家会議が2月24日に「今後1~2週間が、感染が急速に拡大するか、収束できるかの瀬戸際」との見解を示すと、サッカーのJリーグなど複数のスポーツ団体が試合の延期や無観客試合の開催を発表した。そうした動きに呼応する形で、政府は26日、大規模な国内のスポーツや文化イベントの開催は3月中旬を目安に自粛するよう要請した。

 26日にプロ野球はオープン戦を無観客試合に切り替え、バスケットボールのBリーグは12日までのリーグ戦を延期すると発表した。27日には日本中央競馬会(JRA)が当面の間、無観客で競走を実施すると決め、各地方競馬も続いた。

 スポーツ界だけでなく、人気歌手のコンサートの中止なども相次いだ。

 慶応大学の菊澤研宗教授(経営学)はこう語る。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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