暗い話はこれくらいにしよう。2月1日に12球団が一斉にキャンプインした。今年はヤクルト・高津監督、楽天・三木監督、広島・佐々岡監督と3人の新監督がいる。どんな特色が出るかな。個人的には、3年連続日本一のソフトバンクがさらなる進化へどんな取り組みをするかに注目している。同じことを繰り返してはマンネリ化してしまう。新人4選手に育成から2人を1軍キャンプに抜擢(ばってき)したみたいだが、競争という刺激は何よりチームの活性化につながる。

 今年は東京五輪も控えており、6月末には代表選手が決定されることだろう。つまり開幕から3カ月でしっかりとした結果を残せなければ、代表入りは厳しくなる。例年以上に主力選手も気合が入っている。

 さらに今年はオリックスにメジャー通算282本塁打のアダム・ジョーンズが加入したように、大物選手が数多く日本でプレーしてくれる。私もそんな選手に出会えることに胸を躍らせている。

週刊朝日  2020年2月14日号

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東尾修

東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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