「五輪で本物の空手を示したい」沖縄出身・喜友名諒の“特別な思い” (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「五輪で本物の空手を示したい」沖縄出身・喜友名諒の“特別な思い”

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竹園隆浩週刊朝日#2020東京五輪
「アーナンダイ」を演武する喜友名諒 (c)朝日新聞社

「アーナンダイ」を演武する喜友名諒 (c)朝日新聞社

空手が東京五輪の追加競技に決まり、笑顔の喜友名諒(左から2人目)ら選手たち=2016年8月 (c)朝日新聞社

空手が東京五輪の追加競技に決まり、笑顔の喜友名諒(左から2人目)ら選手たち=2016年8月 (c)朝日新聞社

 2020年東京五輪で活躍が期待される選手を紹介する連載「2020の肖像」。第12回は、空手男子・喜友名諒(29)。2020年東京五輪で初採用される空手。日本発祥の武道として、本番でのメダル獲得が期待される。その中心にいるのが男子形で世界選手権を3大会連続制覇し、現在も世界ランキング1位に君臨する喜友名。空手の発祥地である沖縄で生まれ育った、申し子だ。朝日新聞社スポーツ部・竹園隆浩氏が、喜友名の足跡を辿る。

【写真】空手が東京五輪の追加競技に決まり、笑顔の喜友名諒ら選手たち

*  *  *
 今年9月、東京五輪の舞台となる東京・日本武道館で、国際大会「空手1 プレミアリーグ東京大会」が開かれた。そこでも、喜友名の強さは群を抜いていた。

 準決勝まで3試合を危なげなく勝ち抜くと、決勝では新馬場一世(西濃運輸)との日本人対決を制し、今季プレミアリーグ5連勝を達成。「形」では国内外に敵なしのエースの存在感を見せつけた。

 相手がいると「仮想」して、演技を繰り広げる形は、試合ごとに違う演目を披露しないといけない。決勝まで4試合の場合、四つの演目が必要になる。

 大会を通して喜友名は全て沖縄で確立された劉衛流伝統の演目で臨んだ。最後の決勝で選んだのは「オーハンダイ」だった。五輪用に新しくなった点数方式の採点で、30点満点中、大会最高点となる28.38点をたたき出した。これには本人も満足げな表情を浮かべた。

「『こんなふうになるのかな』と来年の五輪をイメージしながら、楽しんで試合に挑みました。たくさんの応援を頂いて、五輪でもいい結果を取りたいなと思った。今は一番の目標が五輪の優勝なので、そこに向けてまずは出場権、それを取ったら優勝。そこに向けてやっている。そこまですべての大会で優勝して、五輪で金メダルを取ります」

 空手の出場権は来年4月の世界空手連盟五輪ランキングなどで決まるが、組手の男女6階級と形の男女の計8種目に開催国枠が与えられている日本は、全種目に選手を送り込むことが決まっている。全日本空手道連盟では、選手の消耗も考え、できるだけ早く代表を決める方針だ。来年1月のプレミアリーグ・パリ大会後の五輪ランキングで日本勢最上位者が2番手に2千ポイント以上の差をつけていれば、代表に選ぶと決めている。喜友名はそこで、問題なく選ばれそうだ。


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