女子の最終戦の結果にも触れたいところだけど、週刊誌の宿命で、ごめんなさい。「大王製紙エリエールレディスオープン」(11月21~24日、愛媛・エリエールGC松山)は、渋野日向子さん(21)が逆転優勝で、賞金女王の可能性を残しました。

 女子もこのところ上の方にいるメンバーが決まってきてる中で、気持ちのいい逆転優勝でした。このコラムがみなさんに届くころには結果は出てますけど、賞金女王争いは最終戦前でトップの鈴木愛さん(25)が新星の渋野さんを抑えるのか。そこに割って入る申ジエさん(31)がいるのか。役者がそろって、見応えのある最終盤になりましたよね。

 渋野さんはエリエールの前週が久々の予選落ちでしたけど、いいリフレッシュになったんじゃないですか? スッと頭を冷やす時間ができたりすると、こうやってまた優勝できたりもするんですよね。ゴルファーってみんな、自分のことがまったく分からない。明日は何があるんだろうと思いながらやってるスポーツなんですよ。

 人それぞれですけど、今回の渋野さんの予選落ちに関しては、何となくいい時間がつくれたんじゃないでしょうか。

週刊朝日  2019年12月13日号

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丸山茂樹

丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表監督を務めた。セガサミーホールディングス所属。

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