★耳ほぐし


「耳たぶをつかんで下に引っ張ったり、耳全体をつかんだり、上下横にと動かします」

 ポイントは耳を根もとから動かすこと。しっかり親指と人さし指の関節で耳たぶをはさむようにするとやりやすい。

「小顔効果も期待できるんですよ」

 さっと5秒でも効果があるという。次にコレ!

★頭はさみ
「両手のひらで頭をはさみます。テーブルの上に両ひじをついてやると固定しますよ。気持ちよいと感じるところを掌底で圧をかけてぐりぐりと押してもよいでしょう」

 余裕があれば頭頂部のツボ(百会=ひゃくえ)を押したり、周辺から百会に向かって押したりするのもよいという。

 本誌デスク(56)は「これなら仕事中にもできる」と日常的に「10秒ほぐし」に取り組み始めた。年を重ねるごとに額が広くなっていく髪の後退スピードを緩めることができれば、と期待している。

 小原さんによれば、自分の頭皮の健康状態は、色やむくみで判断できる。

「頭皮の理想の色は、青白い状態です。赤みがかっていれば少し荒れ気味。血行が不良の場合、頭はむくみます。額の上、髪の生え際を指の腹や関節で強く押してみて数分経っても、そのくぼみが消えなければ頭部がむくんでいるといえます。頭皮と顔はつながっています。凝り固まった頭皮をほぐすことで、全身の血流も促進され、体もぽかぽか。健康になれます。さらにフェースラインも引き上がるので、見た目も変わりますよ」

 頭皮ほぐしは、頭髪にもよい影響を与える。

 頭皮、頭髪専門クリニックとともに、頭皮環境を整えるシャンプー開発を20年前から続け、延べ190万人の頭皮と向き合ってきたアンチエイジングケア企業「アンファー」に話を聞いた。基本的なことではあるが、「正しくシャンプーして、丁寧にタオルドライ」、これが極めて大事だという。

「シャンプー剤をつける前に、最初に湯洗いをして頭髪の汚れを落とします。シャンプーを頭頂部にのせてそこで洗うという人が多いのですが、そういう人の多くが、後頭部が洗えていない。ですから、手のひらでシャンプーを伸ばし、襟足部分からしっかり洗いましょう。髪ではなく『頭皮を洗う』。流すときも下から。全部後頭部から行うと覚えてください。毎日のシャンプーを意識すれば髪は変わります。タオルドライも丁寧に。生乾きは菌の繁殖、ニオイの元になってしまうので、タオルドライをしてからドライヤーをしっかりかけて髪を乾かすこと」(広報担当者)

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