その後、Aさんはメンバーから外されるようになる。他の部員からもイジメにあい、退部に追い込まれたという。

サッカー部で試合に出ようとしたら、河崎氏のお気に入りになることが一番。いいプレーより、河崎氏のお気に入りのプレーをすることと、文句を言わないことが大事。2014年に全国大会で優勝した時は、河崎氏が交通事故で入院してベンチにはいませんでした。当時のメンバーの中には『河崎氏が不在で暴言も言われず、自由にプレーできたから優勝した』と話す部員が何人もおり、僕もそう思います」

 Aさんのもとには河崎氏の業務停止後、かつての仲間から連絡が数多く、寄せられたという。

「週刊朝日が報じた河崎氏の暴行、暴言、カネの問題。連絡をくれたOBたちは『今頃出たのか』『やっと明るみになったのか』と感想を話していました。河崎氏は『根性入れる』と殴る。サッカー部に3年間、在籍すれば、誰もが1度は、暴行受けているはず。しかし、総監督で副校長の河崎氏には学校も注意できず、河崎ルールは黙認です。とにかく、公平にキチンと調査して、後輩たちがノビノビとプレーできる環境になってほしいです」
(今西憲之)

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今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

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