通りすぎる店員さんに話しかけると、

「本当は午後3時がラストオーダーなんですけど、W杯が始まった日からはこんな状態で、開店前から行列ができることも。1時間以上、お待ちいただいても、食事を提供できるかはわかりません」

 店員さんによれば、

「店名の『+64』はニュージーランドの国際電話番号」

 だという。納得、だから+がついていたのか。

 奥さんの知美さんはリーチ選手に帯同しているので、ほとんどお店にいないようだ。

 次に来た時のために、店員さんお薦めのNZっぽい料理を聞くと、

「キウイ ブレッキー」(1400円)
 を挙げた。自家製ガーリックトースト、ベーコン、卵、ソーセージのセットだ。

「キウイというのはニュージーランドの人という意味。ブレッキーは朝食という意味ですので、ニュージーランド人の朝食が味わえますよ」(店員さん)

 店の入り口では、お客さんがサインの入ったお皿を前に、写メを撮っていた。リーチ選手のサインは数字の「7」の入ったお皿。

 店は、W杯が行われた東京都調布市の東京スタジアムにも近いので、料理とともにスポーツのお祭り気分も楽しめそうだ。(本誌・上田耕司)

※週刊朝日オンライン限定記事

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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