また、その際に代表とともに共犯として逮捕され、有罪判決となった元役員も今井議員へ300万円を寄付。元役員は一時、政治資金管理団体の会計責任者も務めていた。「ライジング所属」で議員を務めているのかと思いたくなるような“お抱え”ぶりだ。

 そして、交際宣言のお相手、橋本氏は、判決後に一部のメディアにコメントした後はまったく表舞台には姿を見せていない。記者もこれまで何度か話を聞こうと経営している歯科医院を訪ねた。だが、診療をしている形跡がないのだ。橋本氏の政務調査費の不正は、借金が原因ではともみられていた。

 同僚だった神戸市議の一人はこう話す。

「橋本氏は判決後、お気に入りのマスコミだけに都合のいいことを喋るだけで隠れたまま。橋本氏は、かなり無理して歯科医院を経営していたらしい。今井さんとの不倫疑惑、政務調査費の不正で騒動になり、診療ができず、借金が返せんようになったと聞いている。市議時代も『借金があってきつい』とぼやいていたのを聞いたこともある。借金が原因で歯科医院で診療できなくなったという近所の人もいある。7月ころ、橋本氏を見た人によれば、暑いのに帽子を深くかぶりマスクをしていたそうです。仲間だった我々にも、まったく謝罪もありませんわ。
税金を不正に懐に入れて、有罪でしょう。今度は今井氏に支払われる税金で食わせてもらうんですかね?」

 そんな批判をよそに今井議員は、9月15日朝、自身のツイッターでこう綴っている。

<今日と明日は政務官になって初めての「在京当番」。政府の危機管理として非常時の緊急参集に対応するため、大臣が都内不在の場合は副大臣と政務官のいずれかが23区内で待機しています。これを「在京当番」と呼び、24時間365日、万が一の事態に備えています>

 政務官として国の危機管理の根幹にかかわることは言うまでもない。本人にその自覚は本当にあるのだろうか?(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事