昨年の紅白歌合戦で「恋するフォーチュンクッキー」を披露するAKB48=東京・渋谷のNHKホール、(C)朝日新聞社
昨年の紅白歌合戦で「恋するフォーチュンクッキー」を披露するAKB48=東京・渋谷のNHKホール、(C)朝日新聞社

 11年半にわたって続いたAKB48の冠番組「AKBINGO!」(日本テレビ系)が、9月で終了することがわかった。これにより、グループとして定期出演する地上波の番組はなくなる。

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「ヘビーローテーション」「恋するフォーチュンクッキー」など数々の大ヒットを記録したAKB48。CD売り上げこそ、最新曲「ジワるDAYS」が約130万枚で上半期1位の大ヒットを記録しているものの、コンサートツアーの規模はホールクラスが中心。

 AKB48は、このまま終わってしまうのだろうか。アイドル評論家の中森明夫さんにたずねた。

「一番大きいのは、やはりNGT48の山口真帆さんをめぐる問題です。あのときの運営側の対応のまずさに加え、山口さんと山口さんを支援するメンバーのほうが卒業してしまった」

 そして、恒例となっていた「選抜総選挙」の開催も、今年は中止した。

「毎年フジテレビのゴールデンで生中継され、AKBファン以外の一般の人にもAKBのメンバーを覚えてもらう大きなきっかけでもあり、その順位も注目を集めていた、AKBにとって最大のコンテンツでもありました。それが、NGTの問題もあり、開催を見送ったことも大きいです」

 もうひとつは4月の指原莉乃の卒業だ。

「圧倒的な知名度を持っていて、おそらくファンでなくても誰もが知っているメンバーでした。NGT問題、総選挙中止、そして指原さんの卒業、それが合わさったことで、どうしてもAKBというグループのかげりを感じさせてしまうこととなりました」

 くしくも、改元のタイミングと重なったことに中森さんは注目する。

「令和になってからわずか4カ月で、いろんなことが起こりました。芸能界では、ジャニー喜多川さんが7月に亡くなり、ジャニーズ事務所には公取からの注意がありました。トップ人気のグループ・嵐の来年の活動休止も迫ります。闇営業に端を発する吉本興業のお家騒動がありました」

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「長く続いてきたAKBの時代に区切り?」