新外国人も思うような成績が残せていない。強打の三塁として期待されたクリスチャン・ビヤヌエバは68試合出場で打率2割3分2厘、8本塁打、24打点。確実性に乏しく、助っ人としては満足に程遠い。新守護神を務めるはずだったライアン・クックも0勝2敗6セーブ、防御率5.25。クイックに課題があるため走者を出すと神経質になり、制球を乱すケースが多い。7月30日に登録抹消され、現在はファームで調整している。

 広島からFA移籍した丸佳浩は99試合出場で打率3割1分、18本塁打、57打点と合格点の成績を残しているが、現有戦力からの上積みは丸以外にほぼないのが現状だ。

 ある球団の首脳陣は、こう自信を見せる。

「接戦に持ち込めば巨人戦はいけるという雰囲気がある」

 巨人が大失速して首位争いが混沌(こんとん)とする中、他球団のモチベーションも上がっている。どん底のチームをどう立て直すか。原監督の手腕が問われる。(牧忠則)

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