「うちは立花独裁なんですよ。私も独裁を認めている。(立花党首は)どんどん行動して話題を作って、宣伝してほしい」

 と大桃市議は意に介さない様子だ。

 N国は、先の参院選選挙区で全国得票率が2%以上の政党要件を満たし、政党交付金を受け取ることができるようになった。

「国会議員の(N国への)入党については、さらに誰が来るかわからないんですが、声はかけています」(立花党首)

 立花党首の受信料未払いに対してNHKが回収措置をとらない場合、大阪府は受信料を支払わない意向を明らかにした。大阪市の松井一郎市長も同様の方針を示すなど、参院選の後、波紋が広がっている。

 記者は3年前、立花党首が都知事選に立候補した際に取材した。落選はしたが、いかにも野性味があり、ギャンブラーのような痛快さを感じさせた。後に「パチプロ」だったという経歴を知り、うなずいたものだ。

 さて、このワンイシュー勝負。最後に笑うのは誰だ。(本誌・上田耕司)

週刊朝日  2019年8月16日‐23日合併号

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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