お宝が語る“リアル”な「三国志」 大きな歴史のうねりを体感! (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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お宝が語る“リアル”な「三国志」 大きな歴史のうねりを体感!

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週刊朝日#歴史
[右]【神亭壺(しんていこ)】青磁 三国時代(呉)・鳳凰元年(272)(1993年、江蘇省南京市江寧区上坊墓出土 南京市博物総館蔵)/[左]【石牌】(せきはい)「魏武王常所用挌虎大戟」石製 後漢~三国時代(魏)・3世紀(2008~2009年、河南省安陽市曹操高陵出土 河南省文物考古研究院蔵)

[右]【神亭壺(しんていこ)】青磁 三国時代(呉)・鳳凰元年(272)(1993年、江蘇省南京市江寧区上坊墓出土 南京市博物総館蔵)/[左]【石牌】(せきはい)「魏武王常所用挌虎大戟」石製 後漢~三国時代(魏)・3世紀(2008~2009年、河南省安陽市曹操高陵出土 河南省文物考古研究院蔵)

三国志年表 (週刊朝日2019年8月2日号より)

三国志年表 (週刊朝日2019年8月2日号より)

「三国志」をテーマにした展覧会が東京国立博物館で開催されている。三国志の時代は戦乱が続いたが、豊かな文化が花開いた時代でもあった。

【特別展「三国志」に展示されている品々の写真はこちら】

 三国志は「三国志演義」をはじめとする物語や映画、ゲームなどで多くの人に親しまれてきた。ただ、1800年ほど前、魏・蜀・呉の武将たちが壮絶な覇権争いをしたのは紛れもない事実である。展示された品々が、その歴史のうねりをダイナミックに物語っている。

 さらに近年、曹操高陵(お墓)の発掘など、三国志をめぐる研究が進み、新たな展開を見せている。「リアルな三国志」を見逃すわけにはいかない。今回展示されている中から、一部を紹介する。

■「曹休(そうきゅう)」印(いん)
青銅製 三国時代(魏)・3世紀 
(2009年、河南省洛陽市孟津県曹休墓出土 洛陽市文物考古研究院蔵)
魏の将軍で、曹操の親戚である「曹休」の名が刻まれた印。三国志に登場する人物の名を刻んだ唯一の印。曹操は曹休を「わが家の千里の駒」と、わが子のように可愛がった

■貨客船(かきゃくせん)
土製 後漢~三国時代(呉)・3世紀
(2010年、広西チワン族自治区貴港市梁君トウ14号墓出土 広西文物保護与考古研究所蔵)
漢時代から三国時代にかけて航行していた船を再現した出土品。複数の船室と乗員15人がリアルに作られている。対外交易がさかんだった呉ならではの出土品である

■虎形棺座(とらがたかんざ)
石製 三国時代(呉)・3世紀
(2006年、江蘇省南京市江寧区上坊1号墓出土 南京市博物総館蔵)
棺を置くための台座で、2基で一つの棺を支えた。両端に彫刻された虎は埋葬者の権力を誇示する。この棺座が出土した上坊1号墓は呉の墓では最大規模を誇る

■神亭壺(しんていこ)
青磁 三国時代(呉)・鳳凰元年(272)
(1993年、江蘇省南京市江寧区上坊墓出土 南京市博物総館蔵)
青磁の原点ともいえる呉の上流層に好まれたオリーブグリーンの焼き物。壺上に楼閣や家畜や人物などを配して、埋葬者の死後の安寧を願って作られたとされる


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