6月にTBS「NEWS23」のメインキャスターに就任した小川彩佳さん。テレビ朝日で報道番組を中心に活躍後、4月にフリーアナウンサーに転身。舞台を新たに、多忙な日々を過ごしています。報道キャスターの仕事、結婚、そして意外な素顔まで、作家・林真理子さんが迫ります。
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林:私の姪がこのあいだまでテレビ朝日に勤めてまして、小川さんをいつも社食で見かけていたそうです。女優さんやタレントさんもいっぱい見るけど、いちばんきれいだって。
小川:いやいやいや、何をおっしゃいます(笑)。
林:あんなに細いのに「大盛りお願いしま~す」、食べ終わると、「ごちそうさまでしたぁ~!」と言って、その声がすごくよく通るのよって(笑)。
小川:アハハハ。水回りのところにお盆を返しに行くんですけど、ジャーッて水の音がしてるので、ちゃんと声が届くようにと思って、つい大きな声を。そうか、見られてたんですね(笑)。私、社食のヘビーユーザーで、あんなに社食を愛したアナウンサーはいないんじゃないかというぐらい、毎日社食に通ってました。
林:テレビ朝日の「報道ステーション」で初めて小川さんを拝見したとき、なんて頭のいい、きれいなアナウンサーなんだろうと思った記憶があります。テレビ朝日のアナウンサーって、アイドル系じゃなくて、わりときちんとしたタイプの人が多いですよね。
小川:比較的硬派といいますか、真面目という印象を持たれることが多いですね。
林:このままずっと「報道ステーション」をやるんだろうと思ってたら、インターネットテレビのAbemaTVに移ったんですね。私、AbemaTVって見たことないんですけど、どんなことをやってたんですか。
小川:テレビ朝日にAbemaのスタジオがあって、私は平日夜9時から11時までの「AbemaPrime」という報道番組の司会進行を担当していました。1日二つのテーマについて掘り下げて議論をしていくという、“プチ「朝生」”(「朝まで生テレビ!」)みたいな番組でした。
林:あのとき、「小川アナは現政権に対してはっきりものを言うからAbemaに飛ばされたんだ」って週刊誌に書いてありましたけど、どうなんですか。