田原総一朗「米中覇権占う会談 習近平がトランプに花を持たせる理由」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「米中覇権占う会談 習近平がトランプに花を持たせる理由」

連載「ギロン堂」

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田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数 (c)朝日新聞社

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年生まれ。ジャーナリスト。東京12チャンネルを経て77年にフリーに。司会を務める「朝まで生テレビ!」は放送30年を超えた。『トランプ大統領で「戦後」は終わる』(角川新書)など著書多数 (c)朝日新聞社

イラスト/ウノ・カマキリ

イラスト/ウノ・カマキリ

 25年には、IT企業の時価総額ランキングでは米中が逆転するだろう、と多くの専門家は見ている。

 そうした中で行われる米中首脳会談だが、はたしてどうなるのだろうか。そして、日本はどんな役割を演じることができるのだろうか。

 米中、いずれも覇権戦争に躊躇(ちゅうちょ)するはずがない。

 だが、私はもしかすると習近平氏は、今回の首脳会談ではトランプ氏に花を持たせるのではないか、とも推測している。

 トランプ氏の頭の中は、ほとんど来年の大統領選挙でいかにして勝つか、ということで占められている。

 それに対して、習近平氏は終身であり、5年先、10年先を考えることができる。

 おそらく、習近平氏にとっては、ペンス副大統領、あるいは民主党候補が大統領になるよりも、トランプ氏のほうがくみしやすい、と考えているのではないだろうか。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、ホンネではトランプ氏頼みであるように、だ。

 だから、トランプ氏に花を持たせて、大統領に再選された後、習近平氏のペースに巻き込もうと図っているのではないか。トランプ氏が、日本の安倍首相に対して、日米交渉を参議院選挙後まで延ばす、と妥協することで、8月にはトランプ氏のペースで決着をつけようと図っているように、である。

週刊朝日  2019年7月5日号


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田原総一朗

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年、滋賀県生まれ。60年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授を歴任する(2017年3月まで)。 現在、「大隈塾」塾頭を務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数

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