ミッツ・マングローブ「過去が待ち遠しい。令和の時空問題」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ミッツ・マングローブ「過去が待ち遠しい。令和の時空問題」

連載「アイドルを性せ!」

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ミッツ・マングローブ週刊朝日#ミッツ・マングローブ
ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

令和時代の訪れを知らせる号外。令和の「新星」はいつあらわれるのか (c)朝日新聞社 (写真はイメージ)

令和時代の訪れを知らせる号外。令和の「新星」はいつあらわれるのか (c)朝日新聞社 (写真はイメージ)

 ドラァグクイーンとしてデビューし、テレビなどで活躍中のミッツ・マングローブさんの本誌連載「アイドルを性(さが)せ」。今回は、「令和の時空問題」を取り上げる。

*  *  *
 元号が変わり1カ月が過ぎましたが、新時代の到来を思わせるようなニュースターはまだ出てきていません。やはりオリンピックまで待つのが賢明なのでしょうか。せめて来期のドラマでひとりぐらい竹内涼真的な出物(でもの)があるといいなと期待しています。昨年は米津玄師やあいみょんといった新たな才能が爆発したり、DA PUMPの大ヒットや純烈のブレークも印象的でしたが、今年はいまいち不作な兆し。現在、某大手レコード店のオンラインショップを見ても、トップページを飾っているのはB’z・椎名林檎・宇多田ヒカル・嵐・King&Prince・星野源など、まだまだザ・平成な面々ばかりです。

 ちなみに平成最後の出世頭との呼び声も高い星野源さん。今年はなんとドームツアーを敢行しました! 星野さん、本気でアイドル気質の高い人だったのですね。今は客層(ファン)もその要素を求めている人たちが大半でしょうから相思相愛だとは思いますが、ちゃんと『お源サウンド』を堪能するにはドームは大き過ぎやしませんか?

 もっとちなみに、先月私がそのレコード店のショッピングカートに入れたのは、Queen、Prince、Sexy Zone、嵐、山下智久、竹内まりや、西城秀樹、上沼恵美子、マドンナ、カイリー・ミノーグ、森高千里、アリアナ・グランデ、美空ひばり。平成どころか昭和すら脱却できていません。しかしこの現実こそ、特に音楽シーンが令和の時代を進んでいく上での肝(きも)なのではないでしょうか。昭和、平成に生まれた作品が、現在の技術進化でさらに熟成され、老いも若きもを魅了する。ネットの世界では、半年後の未来よりも30年・40年前の方が断然近いわけで、とりわけこれから青春期を迎える若い世代にとって時間の距離感は、『現在≧過去>>>未来』の図式が強まっていくのではないでしょうか。


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