柳楽優弥 “カンヌ受賞”俳優として叶えたい目標とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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柳楽優弥 “カンヌ受賞”俳優として叶えたい目標とは?

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菊地陽子週刊朝日
柳楽優弥(やぎら・ゆうや)/1990年生まれ。東京都出身。12~13歳のときに出演した(公開時は14歳)是枝裕和監督「誰も知らない」で第57回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を史上最年少で受賞。今年は、映画「ザ・ファブル」「泣くな赤鬼」の公開が控える (撮影/篠塚ようこ、ヘアメイク/佐鳥麻子、スタイリスト/池田尚輝、衣装協力/ネペンテス)

柳楽優弥(やぎら・ゆうや)/1990年生まれ。東京都出身。12~13歳のときに出演した(公開時は14歳)是枝裕和監督「誰も知らない」で第57回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を史上最年少で受賞。今年は、映画「ザ・ファブル」「泣くな赤鬼」の公開が控える (撮影/篠塚ようこ、ヘアメイク/佐鳥麻子、スタイリスト/池田尚輝、衣装協力/ネペンテス)

 舞台人としての彼を語るとき、蜷川幸雄さんの存在は欠かせない。7年前、「海辺のカフカ」日本初演にあたり、主人公のカフカに柳楽優弥さんを抜擢したのが、他ならぬ蜷川さんだった。

「そのときは、蜷川さんに“拾ってもらった”感覚でした。稽古のときから怒られてばかりでしたけど、初日のあと、『華々しい初日でよかったね』と言ってもらって、救われた。でも、回を重ねて少し舞台に慣れるとまた怒られて。公演中は、緊張の連続。一切油断ができませんでした」

 その2年後に、宮本亜門さん演出の舞台「金閣寺」で主役の溝口を演じ、15年には「NINAGAWA・マクベス」にも出演したが、以来、しばらく舞台からは遠ざかっていた。

「周りの先輩たちは、だいたい『舞台は年に1本はやりたい。お客さんのリアルな反応に触れていないと、自分の軸がぶれる』みたいなことを話されるんです。でも、舞台を3本やった時点では、正直まだ“舞台の面白さ”には気付けなかった」

 そんな折、妻である豊田エリーさんを介して、1985年生まれの劇作家で演出家である藤田貴大さんと親交を深めるように。あるとき、藤田さんの演劇集団「マームとジプシー」の舞台を観劇後、藤田さんから直接、「柳楽くん、今度、僕の舞台やらない?」と誘われた。

「軽い気持ちで、『やりたいです』と答えたら、その数カ月後に、事務所を通して正式なオファーがありました。これまで藤田さんの舞台というと、ファッション性や音楽性の高い、アーティスティックな印象があったんですが、今回の『CITY』は、藤田さんにとっての初のヒーローものです。僕自身、観た後にスカッとできるヒーローものは好きなので、ようやくヒーローを演じられる嬉しさもあります。ただ、メジャーな雰囲気がないと、ヒーローものってハマらないと思う。作家性の強い、コアな舞台を作ることを得意とする藤田さんが、どう舞台でメジャー感を出していくのか。新しいチャレンジをする機会に、僕も加勢できるとしたら、ラッキーだなと思います」


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