久里浜医療センターの患者調査では、ギャンブル依存症で治療を受けた人の平均年齢は約40歳。だが、「患者層全体はもっと幅広いことが予想されます。ある程度時間に余裕がある高齢者層は要注意です」(同)。

 下記の依存症チェックをやってみよう。ギャンブルが趣味でも自分をコントロールできるのであれば、それはただの「ギャンブル好き」だ。しかしギャンブル行動に伴って借金、暴言、暴力等の問題が起きるようになったときは、

「依存症と言わざるを得ません。これはすべての依存症に言えることです」(同)

【ギャンブル依存症チェック】
・ギャンブルをしているとき
□勝ち出すと「もっと勝てる」と考えて勢いづく
□負けた分を取り返すまで、賭け続ける
□負けたのに「勝っている」と嘘をつく
□当初の予定よりも多くの金額を使ってしまう

・ギャンブルをしていないとき
□ギャンブルをめぐって、家族と口論になる
□景品や馬券など、ギャンブルの証拠を隠す
□ギャンブルのために借金をする
□家族のお金を無断で使ったことがある
□ギャンブルのために万引きなどの違法行為をしたことがある
□嫌な気分になると、ギャンブルをしたくなる
□「やめよう」と決心して家族と約束しても、やめられない
□ギャンブルのために学校や会社を休むことがある
□「このままではいけない」という意識がある

【ギャンブル依存症チェックの判定】
・7個以上
7個以上に印がついた場合、特徴の半分以上が当てはまったことになります。ギャンブル依存症の可能性が高いと言えるでしょう。医療機関を受診してください。

・2~6個
依存症の特徴にいくつか印がつくようなら、ギャンブル依存症の可能性があります。深刻な問題が起こる前に、医療機関の受診を検討しましょう。

・0~1個
印が0~1個の場合、依存症の疑いはあまり考えられません。しかし、ギャンブル関連で問題や心配事があれば、早めに医療機関に相談しましょう。

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