「夏のコンサートの時に、ステージのダメ出しから始まり、自然に今後のこととか毎日のように話すようになったんです。それまでは別々の方向を向いていたんだと思うんですけど、そういう話し合いをやっていくうちに、一つの方向を5人が見ているんだけど、見方がそれぞれ違っているんじゃないのかなって感じた」(相葉雅紀さん、同)

「今はメンバーの中で僕が一番意見を言うし、僕のやりやすいことをみんなにやってもらってる感じ。でも、自分だけいいという考えじゃダメだというのがあって。5人がイエスと言わない段階で動き出すのはノーなんです。みんなが納得したうえで自分もいい方向に持っていきたい。嵐の中でまとまりがなくなるのが、一番いやだから」(松本潤さん、同)

 昨年6月上旬、ちょうど活動休止という結論を得た頃に行われた「週刊朝日」のインタビューで、相葉さんはこう語った。

「僕たちもグループなので、お互いに他のメンバーの意見を尊重しながら、絆を高め合ってきました。長く一緒にいるうちに、あまり我を強く出しすぎないことが大事かな、と思うようになりました。もちろん、メンバーで話をまとめるときに、主張したいことがあればきちんと意見しますよ。だけど、思ったことをなんでもすぐに言うのではなくて、一度自分の中で消化してから口にするよう、全員が気をつけている気がします。思えば、何か大事なことを決めるときに、モメたことはまったくないですね。リーダー(大野さん)の性格の影響もあると思いますが、意見が割れたら、多数決で決めるパターンが多いかな」(18年8月17‐24日合併号)

 会見の翌日、櫻井さんは「news zero」のなかで、「リーダーである大野の思いを他の4人が受け入れたというのではなく、メンバーのひとりである大野の思いを5人全員でなんとかひとつの着地点にたどり着くことができたというのが正確なニュアンス」と語った。

 これほどの国民的アイドルグループのメンバーが自身の手で「解散」を回避し、それぞれが納得できる結論をもって、互いを思いやりながら笑顔で会見に臨んだ例は、他にないだろう。

 活動休止までの約2年間、これまで見たことのない嵐を、我々に見せてくれるに違いない。(本誌取材班)

週刊朝日  2019年2月15日号より抜粋