丸山智己 28歳で役者転身を決意した“衝撃の芝居”とは? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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丸山智己 28歳で役者転身を決意した“衝撃の芝居”とは?

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菊地陽子週刊朝日

丸山智己(まるやま・ともみ)/1975年生まれ。長野県出身。ファッションモデルを経て、2005年映画「NANA」で注目を集める。現在放映中のWOWOW「連続ドラマW 盗まれた顔~ミアタリ捜査班~」に出演。映画「ニセコイ」が現在公開中(撮影/写真部・東川哲也)

丸山智己(まるやま・ともみ)/1975年生まれ。長野県出身。ファッションモデルを経て、2005年映画「NANA」で注目を集める。現在放映中のWOWOW「連続ドラマW 盗まれた顔~ミアタリ捜査班~」に出演。映画「ニセコイ」が現在公開中(撮影/写真部・東川哲也)

「蜷川さんの現場は、舞台に関わった誰もが、美しいものに対して純粋で誠実。毎回、涙が出てしまいそうになるほど、人間の肉体や精神と全力で格闘できる、幸せな現場でした」

 ドラマや映画などで存在感を発揮する丸山さんが、ものづくりの幸福を最も享受できるのが舞台だ。2年ぶりの舞台は、「唐版 風の又三郎」。唐十郎さん率いる劇団状況劇場の紅テントでの初演から45年の時を経て、神話的恋愛劇が現代に蘇る。

「台本を読んでいるだけでは、意味が掴めないところも多かったのですが、稽古が始まって、セリフが肉声という音に転換されることで、突然視界がクリアになった。なんともいえない美しさと、ものすごいエネルギーが渦巻いている作品です。現代は、何もかもがデジタル化され、あらゆる隙間、余白、行間が失われているけれど、人間の想像力でしか生み出せないぶっ飛んだ世界がここにはある。僕は今43歳で子供もいるんですが、子育てをしているとつい未来を憂えてしまう。でもこの舞台には、僕なんかが及びもつかない世界が描かれていて、自然とこんなメッセージが伝わってくるんです。“人間よ自由であれ”と」

(取材・文/菊地陽子)

週刊朝日  2019年2月1日号


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