テリーザ・メイ(イギリス首相)/1956年、イギリス生まれ。銀行勤務などを経て、97年、国会議員に初当選、2010年、内務大臣に。16年、イギリスのEU離脱を問う国民投票をきっかけに辞任したキャメロン首相のあとを受けて、イギリス首相に就任=18年12月19日、ヒースロー空港を訪問。EU離脱後の入国管理制度や移民法見直しも重要課題だ (写真=WPA Pool/Getty Images)
テリーザ・メイ(イギリス首相)/1956年、イギリス生まれ。銀行勤務などを経て、97年、国会議員に初当選、2010年、内務大臣に。16年、イギリスのEU離脱を問う国民投票をきっかけに辞任したキャメロン首相のあとを受けて、イギリス首相に就任=18年12月19日、ヒースロー空港を訪問。EU離脱後の入国管理制度や移民法見直しも重要課題だ (写真=WPA Pool/Getty Images)

 2018年12月19日、ヒースロー空港を訪問したテリーザ・メイ英首相。ファッションデザイナーのドン小西氏がファッションチェックした。

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 クロード・モンタナ、クリスチャン・ラクロワ……いやいや、懐かしいねえ。え、知らない? 1980年代を代表するデザイナーだってば。何であたしが遠い目をしているかというと、この人の服がそっくりだから。目の覚めるようなブルーといい、ショールカラーをアレンジした襟や、ウエストから広がったペプラムといい、あの時代を象徴するようなスーツだよ。

 社会党委員長だった在りし日の土井たか子さんも着ていたようなそんなスーツに、さらにインパクトを与えているのが足元。いつも足元に凝ることでは有名な人だけど、この日はパイソン柄のパンプスときた。肩で風切る土井たか子風スーツに、ヘビ柄の靴って……怖いっつうの!

 仕立てのいいジャケットスーツが英国ファッションの基本だけど、それにしてもファッションを使って人を威嚇しすぎ。これでもし服を脱いだら、ヒョウ柄の下着とかが出てきたりしないかね。ここのところEU離脱問題で四面楚歌のこの方。ファッションをフェミニン路線にキャラ変えすれば、風向きも少し変わってくるかもよ?

(構成/福光恵)

週刊朝日  2019年1月18日号