50代は人生最後の“貯めどき” 「資産寿命」を延ばす方法 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

50代は人生最後の“貯めどき” 「資産寿命」を延ばす方法

このエントリーをはてなブックマークに追加
村田くみ週刊朝日

資産管理に関するセミナー(本文とは直接関係ありません) (c)朝日新聞社

資産管理に関するセミナー(本文とは直接関係ありません) (c)朝日新聞社

(週刊朝日 2019年1月4-11日合併号より

(週刊朝日 2019年1月4-11日合併号より

 60代になってからも気をつけるべき保険はある。保険に詳しいFPの加藤梨里さんは、最近トラブルが急増する商品への注意を呼びかける。

「退職金が銀行口座に振り込まれたタイミングで、銀行から資産運用を勧められるケースがあります。問題になっているのが、『外貨建て一時払い保険』。契約時に数百万円ほどのまとまった保険料を払い、米ドルや豪ドルなどで運用する商品です。積立利率は比較的高いものの為替リスクがあり、満期や解約時に円高ドル安だと円建てで目減りし、元本割れの恐れがあります」(加藤さん)

 高金利にひかれ、リスクを十分理解せずにお金をつぎ込むと、後でお金が必要になったときに困る。内容を理解しにくい商品には加入しないのが鉄則だ。

 60代で何より大事なことは、年金をいつから受け取るべきかを考え、毎月の収支を計算することだ。

 完全リタイアした65歳から年金生活に入るとき、現役時代と同じ感覚でお金を使うと、退職金があっという間に底を突く。介護が必要なときの住宅修繕費、将来入るかもしれない介護施設の入居費などのため、退職金を残しておこう。

 月々の年金収入と支出額を知っておくと、家計の不足額がわかる。総務省「家計調査」によると、65~69歳の勤労者世帯の家計は月6.2万円の黒字に対し、同年代の無職世帯の家計は月7.5万円の赤字。高齢期の収入は年金と貯金の取り崩しが主になるが、自らの貯金額や月々の赤字額がどの程度かによって、完全リタイアする時期も見えてくる。

 注意したいのが、夫の死後に妻が“おひとりさま”になるときの生活設計。夫婦で60代のうちに考えたほうがよいと井戸さんはいう。

「夫の老齢厚生年金は全額もらえると思っている人が多いですが、誤解です。例えば、夫が年120万円の老齢厚生年金をもらっていたとすると、夫の死後に妻が受け取る遺族厚生年金は4分の3の90万円。妻は遺族基礎年金と合わせ、年金収入1カ月14万円程度での生活を余儀なくされます。夫の死後も妻が暮らせるように考えておきましょう」


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい