篠原涼子「仕事も家族も犠牲にしない」人生観、明かす

菊地陽子週刊朝日
 一冊の小説を渡された。タイトルは、『人魚の眠る家』。一気に読み切って、篠原涼子さんは、目が腫れるほど泣いた。ある日突然愛する娘が事故に遭い、医師から、「脳死の可能性があり、回復の見込みがない」と告げられる。狂気とも取れる行動で、ひたすらわが子を守ろうとする母親・薫子に感情移入した。

「小説の映画化にあたり、私に薫子を演じてほしいということだったのですが、テーマがあまりに重くて、深くて、最初は、お引き受けすることを躊躇(ちゅうちょ)しました。でも、いろんな人に『やってみたら?』と背中を押され、もう一度読み直してみて、こんな作品はなかなか巡り合えない。尻込みする自分の弱さを乗り越えなければ!と思い直したんです」

 演じれば演じるほど、薫子という役の中から新しい感情が生まれて、思いのほか現場は楽しかったという。

「お芝居に終わりがない感覚が新鮮でした。私は役の感情を引きずるほうではないので、精神的にも特にキツいとか、そういうことはなかったです。ただ、泣くシーンが多かったので、毎日、撮影が終わるとぐったりして……。泣くってエネルギーがいるんだって思いました(笑)。こんなに会話が好きなのに、終わった後は誰かと話す体力が残っていなかった。今までにない疲れ方でしたね」

続きを読む

TwitterでAERA dot.をフォロー

@dot_asahi_pubさんをフォロー

FacebookでAERA dot.の記事をチェック