母が拒絶、友達からも愛されず 太賀が主人公の壮絶人生演じる (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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母が拒絶、友達からも愛されず 太賀が主人公の壮絶人生演じる

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太賀(たいが)/1993年生まれ。東京都出身。2008年「那須少年記」で映画初主演。14年「ほとりの朔子」「私の男」の演技が評価されTAMA映画賞で最優秀新進男優賞受賞。16年には「淵に立つ」で第38回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。(撮影/大野洋介(写真部)、ヘアメイク/高橋将氣、スタイリスト/山田陵太)

太賀(たいが)/1993年生まれ。東京都出身。2008年「那須少年記」で映画初主演。14年「ほとりの朔子」「私の男」の演技が評価されTAMA映画賞で最優秀新進男優賞受賞。16年には「淵に立つ」で第38回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。(撮影/大野洋介(写真部)、ヘアメイク/高橋将氣、スタイリスト/山田陵太)

「圧倒的な情報量を持つ顔だ。さまざまな香りのスパイスが調和する絶品カレーのような芝居だ」

 人気ブロガーであり、小説家、漫画家、エッセイストの顔も持つ歌川たいじさんは、自身のブログで、太賀さんをそう評したことがある。歌川さんの自伝的コミックエッセイ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の映画化にあたり、主人公タイジを太賀さんが演じると決まったとき、歌川さんは嬉しさのあまり、思わず身を乗り出して叫んでしまった。

【写真】太賀が出演したドラマ『恋仲』出演者との和やかな現場風景

「最初にこの映画の脚本をいただいたときは、歌川さん自身が抱える闇──母親から拒絶され、友達からも愛されることなく育った過去があまりに壮絶で、自分がタイジを演じられるかどうか、不安でした。でも、原作を読んでみたら、歌川さんの絵がキュートで、ご本人の優しさや温もりが伝わってきて、活字だけを追ったときよりも、ストーリーに希望が感じられたんです。その明るさや優しさの部分からなら、僕がタイジの内面に入り込む余地があるんじゃないかと。そもそも、監督が5年前に原作を読んで、『これを映画にしたい!』と熱望した作品だったので、現場の熱量がすごくて、自分を後押ししてくれましたね」

 役柄に“リアリティー”を感じさせることにかけては天下一品の彼だが、役に対するアプローチは、作品によって変えているという。

「ディテールを積み上げて作っていくこともあれば、とにかくあらゆることを想像して、役の気持ちになり切ってから、感情を滲ませていくときもあります。今回は特殊で、監督から、『タイジには、母親への重くて生々しい愛憎だけじゃなく、地上から10センチ浮いているようなポップさも持っていてほしい』と言われてしまって……。その、重さと軽さのさじ加減が難しくて、何度も監督とディスカッションを重ねました」

 若手実力派として、ドラマや映画、舞台にと引っ張りだこの太賀さんにも、10代の頃には、オーディションを受けまくっていた時期がある。


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