もちろん、米国との貿易協定、TAGはFTAだってことも、膨らみつづける東京オリンピックの経費についても、追及されなければならない。

 北朝鮮との6カ国協議は、日本が外され、5カ国協議となりそうだ。日本は米国と北朝鮮の橋渡し役ではなかったのか? それについても説明されなければならないだろう。

 安倍首相は残りの任期で改憲をやりたいのだろうが、そんなこといってる場合じゃないんだよね。

 我が身に降りかかる火の粉を散らすので精一杯じゃ。

 というか、もう火の粉を散らされては困る。

 臨時国会では、野党に頑張ってもらいたい。政治に無関心な人々もおもわず注目するような、デカい炎を上げてほしい。

 そしてテレビは、くだらないニュースでお茶を濁すという火消し活動を、これ以上やめよ。

週刊朝日  2018年11月2日号

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室井佑月

室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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