「これは原さんに補強を含めた“全権”が与えられるということ。11日に発表された岡崎郁スカウト部長の異動はドラフト直前の時期で変だし、後任は原さんの東海大の後輩の長谷川国利査定室長が兼務するというんだからわかりやすい(笑)」(ベテラン記者)

 オセロゲームの大逆転のようにアッという間に反原派が消えた。

 一方の阪神・金本知憲監督の辞任は、実は解任で、親会社である阪神電鉄幹部の介入があったとか。

「『チームを壊してもいいから』と言って監督就任要請をした坂井信也オーナーは金本の後ろ盾でしたが、“お荷物”でした。たとえばドラフト当日に電話してきて『この選手どうなんや?』と口を出すし(笑)。阪急阪神ホールディングス総帥の角和夫さんの信頼を得ている次期オーナーの藤原崇起さんは観客動員数が2015年以来の290万人割れとなった時点で金本解任に動いたようで、それを球団のスポークスマンは把握していなかった」(ベテラン阪神担当記者)

 かくして、変革は成らずチームを壊しただけで去ることになった金本監督。

「由伸は岡本和真を育てたが、金本は誰も育てられなかった。由伸の監督再登板はあっても金本はないでしょうね」(前出ベテラン記者)

(本誌・黒田朔)

※週刊朝日2018年10月26日号