「確かに小さんの『こんにちは』に、カラスは『こんにちは』と返してくれた」。何これ、猫とカラスの「日本昔ばなし」?

 その他にも、土鍋にスッポリはまる猫の習性から、「猫鍋ならぬライオン鍋はできるのか?」や、「パスタブリッジ(パスタ=乾麺を材料にし、構造に工夫して組み上げる橋のこと)を人は渡れるか?」などの実験が紹介される。

 ライオン鍋では、まずライオンサイズの土鍋を作ることからスタート。パスタブリッジに挑戦する工業大学の学生たちが、何度も何度も橋を壊しながら、改良を重ねる様子。

 なんだろう、このどこかで見たことある感。ピコーン! これ、TOKIOがやったら、普通に「ザ!鉄腕!DASH!!」じゃないか? つーかイグ・ノーベル賞、ほぼほぼバラエティーの企画みたいなもん?

 というわけで、この賞マジで狙えるのは、まずTOKIO。なんせ究極のカレーを作るために、スパイス買ってくるんじゃなくて、スパイスの畑作りから始めるという一貫した狂気。

 こんな「とんでもイグ・ノーベル魂」持ってるのは、日本でドクター中松とTOKIOくらいだから。

週刊朝日  2018年10月19日号

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カトリーヌあやこ

カトリーヌあやこ

カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など。

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