日本と海外で違う「音楽×政治」の捉え方 湯川れい子が語る (1/5) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本と海外で違う「音楽×政治」の捉え方 湯川れい子が語る

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湯川れい子(ゆかわ・れいこ)/音楽評論家・作詞家。1936年、東京生まれ。ジャズ専門誌「スイングジャーナル」への投稿がきっかけとなり、ジャズ評論家としてデビュー。その後、ラジオDJ、ポップス音楽の評論・解説、作詞・訳詞などを手掛ける。作詞家として、「六本木心中」(アン・ルイス)、「ランナウェイ」(シャネルズ)などヒット曲多数。ボランティア活動、環境活動への参加も多岐にわたる(撮影/横関一浩)

湯川れい子(ゆかわ・れいこ)/音楽評論家・作詞家。1936年、東京生まれ。ジャズ専門誌「スイングジャーナル」への投稿がきっかけとなり、ジャズ評論家としてデビュー。その後、ラジオDJ、ポップス音楽の評論・解説、作詞・訳詞などを手掛ける。作詞家として、「六本木心中」(アン・ルイス)、「ランナウェイ」(シャネルズ)などヒット曲多数。ボランティア活動、環境活動への参加も多岐にわたる(撮影/横関一浩)

 もし、あのとき、別の選択をしていたなら──。ひょんなことから運命は回り出します。人生に「if」はありませんが、誰しも実はやりたかったこと、やり残したこと、できたはずのことがあるのではないでしょうか。昭和から平成と激動の時代を切り開いてきた著名人に、人生の岐路に立ち返ってもらい、「もう一つの自分史」を語ってもらいます。今回は音楽評論家・作詞家の湯川れい子さんです。

*  *  *
 私は、フランスの海洋学者のジャック=イヴ・クストーになりたかった。もし、パラレルワールドがあってもうひとつの人生を歩むならば、地球環境の保護を仕事として本格的に取り組んでみたいのです。

――湯川れい子といえば、音楽評論家、作詞家、DJなど音楽評論活動に加えて、反核運動、環境保護活動に熱心であることでも知られる。長男の存在が環境問題に関心を寄せる大きなきっかけとなった。

 子どもが2歳半ごろだったでしょうか。小児ぜんそくの症状が出始め、お医者さんのアドバイスを受けて、呼吸器を少しでも鍛えるために水泳を始めたんです。都営プールのスイミングスクールに入れたんですけど、水からあがってきた息子の目が真っ赤なの。息子だけじゃない、アトピーの子も多くて、どの子もみんなそうでした。そばにくると、ぷーんと消毒薬のにおい。

 それにね、脱衣所にハンバーガーの自動販売機があったんです。息子はそれが大好きで、行くたびにねだられた。でもちょっと待って。ひき肉の料理なんて半日放置しただけでいたむのに、機械の中でずっと加熱してるハンバーグは大丈夫なの? いつ作ったものなの? 何が入っているの? プールの水には、どんな薬品がどのぐらい入ってるの?

 プールの管理人に聞いても「規定通り。どこも同じですよ」。ハンバーガーの包みには、成分表や添加物の表記はない。そこからですね、「知りたい!」「おかしい!」と声をあげるようになったのは。


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